うるし屋若女将の能登日記

2020年10月25日

私の花嫁のれん

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私がこの花嫁のれんをくぐったのは、今から38年前の21歳の春のことです。 



当時は能登里山道路がまだ能登海浜道路と呼ばれていた時代です。

今ほど交通の便も良くなく、加賀から嫁ぐには時間がかかりすぎる為、

結婚式の前日から和倉温泉の旅館に前泊をしました。

両親や家族、親戚の叔父さん、叔母さんと皆で枕を並べて眠ったことが

今でも思い出されます。

式の当日は、花嫁衣裳を纏い旅館の玄先に立つと、旅館にお泊りの大勢の

お客様に拍手でお見送りしていただいたのも懐かしい思い出です。




この花嫁のれんの家紋は丸に木瓜、図柄は鳳凰に桐です。

当時、花嫁のれんの意味や、こののれんに込める両親の思いなど

何もわからずくぐった花嫁のれんですが、私も親になり同じ娘を持ちその娘が

嫁ぐような立場になって、ようやくその思いがわかるようになりました。

今では、この花嫁のれんは私の大切な宝物です。

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